今年も、アーティストやチュートリアルのほか、制作に関する刺激的なトピックをたくさんウェブサイトで紹介できた1年になりました。かなりの数なので、全部を振り返るのは難しいですし、どれかお気に入りを選ぶのも大変……。ですが、1年を締めくくる時期ということで、この12か月間で記憶に残った本当に目から鱗のコンテンツを厳選しました! 今年のハイライトがこちらです。
ひらめきとスキルをサポート:2021年のコンテンツ8選
幼少期を過ごした場所から現在の活動拠点までを追ったこの短編ドキュメンタリー『Spaces』では、ナイロビ生まれ/ベルリン拠点のKMRUが、場所を重視するフィールドレコーディングに取り組む方法を紹介してくれました。6月のLoop Createでプレミア公開されたドキュメンタリーです。
オカモトタカシ:独創性を損なわない制作時短術
曲をなかなか仕上げられない? そんなときは、現役ゲームサウンドクリエイター直伝の制作時短術がおすすめ。楽曲完成までの判断基準やアイデア不足にならないための習慣など、スピーディーな制作に効くアドバイスのほか、使える音色をサクサク生み出す特製インストゥルメント・ラックも見逃せません!
Hybrid Reverb:Live 11の独創的な音作りテクニック
Live 11で多くの新機能が加わりました。なかでもHybrid Reverbは、多彩に応用できる奥の深いエフェクトデバイスです。そんなHybrid Reverbを使って、残響の減衰部分をドラム&ベースのゴリゴリなベースラインに仕上げる方法や、インパルス・レスポンス(IR)を独自に録音して音作りする方法を紹介したSlynkの映像は、一見の価値ありですよ。
Made in Ableton Live:Afriqua
アーティストが楽曲を仕上げるまでの工程を映像で紹介するMade in Ableton Liveには、Afriquaが登場しましたね。その場その場で奏でた即興メロディーをMIDIキャプチャ機能で記録することで、ローズピアノのシンプルなフレーズから、夏らしさあふれるジャズファンクを仕上げてくれました。
Modeselektorが制作したPack「Extended Sounds」
Modeselektorが音楽のプロデュースのみならず、Packの制作にも進出することになったのが、こちらのExtended Soundsです。 自分たちのスタジオ機材から作成したこのPackには、入念に作りこまれたインストゥルメント・ラックや音源が収録。Packの制作について語ったインタビューと無料デモも必見です。
One Thing:Maya Shenfeld
今年のOne Thingも、音楽の制作や手法に関するおもしろいアイデアがたくさんでしたね。 とくに興味をそそったのが、複数の倍音を編集することで、ドローンやアンビエントの制作を始めるアプローチを紹介したMaya Shenfeldです。こちらの映像をチェックして、さっそく実践してみては?
Arushi Jain
インド古典音楽であるラーガの精巧さをモジュラーシンセとデジタル制作環境をつうじて取り入れるArushi Jainにインタビューした記事がこちら。音楽とコンピュータサイエンスに捧げる情熱と、その知識が現在の制作に活かされている状況について、Nyshka Chandranが話を聞きました。
Jamaica Suk:ダークテクノの作り方がわかる無料Liveセット
こちらのインタビューでは、現在のテクノシーンを牽引役として活動するJamaica Sukが、エクスペリメンタル・ロックバンドの経験を活かしたユニークな制作アプローチについて語ってくれました。 インダストリアルな要素を含むダークテクノ“Dream Delusions”の制作で使ったLiveセットを無料でダウンロードできるので、Jamaica Sukがどのデバイスをどのように使っているのか、Liveで開いて実感してみましょう!